目次
数日経っても治まらない頭痛
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/11/pexels-andrea-piacquadio-3769151-1024x684.jpg)
治まらない頭痛
救急搬送され、即日入院となった夫・Yukiharu。
医師からは
![医師](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/doctor-d-03.png)
医師
入院は数日間となると思います。
と言われていたけれど、頭痛が治まる様子は全く見られませんでした。
それどころか、数日経っても、頭痛が治まらないとのこと・・・。
![夫・Yukiharu](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Yukiharu-01-1.png)
夫・Yukiharu
- 時折、頭が締め付けられるように痛い
- 鈍い痛みがずっと続く
- めまいがする
と訴え、数日どころか1週間経っても痛みが続き、退院できませんでした。
医師には、
![夫・Yukiharu](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Yukiharu-01-1.png)
夫・Yukiharu
頭痛がとれません。
何とかならないでしょうか?
と伝えても、
![医師](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/doctor-d-02.png)
医師
検査結果では、特に問題はないんですけどね・・・。
もう少し様子を見てみましょう。
もし、あまりにも痛みが強いようでしたら、看護師に伝えてください。
薬を出しますので・・・。
と言われ、終わったそうです。
まちまちな薬の対応
そこで、痛みが強くなった際には、看護師さんに
![夫・Yukiharu](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Yukiharu-01-1.png)
夫・Yukiharu
あまりにも頭痛が酷くて・・・
医師からは、薬を出してもらえると聞いたのですが・・・
と申し出ると、
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/10/nurse-01.png)
分かりました。
今、薬をお持ちしますね。
無理をしないで、痛い時にはすぐに言ってくださいね。
薬をお持ちしますので!
と言われたり、
別の看護師さんからは、
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/11/nurse-man-01.png)
頭痛ですね。
分かりました。
すぐにお薬、お持ちします。
でも、薬って飲み続けると、だんだん効かなくなってしまうから、あんまり飲まない方がいいですよ・・・。
と言われたりで、薬の対応もまちまちだったそうです。
そんなこともあり、頭痛があっても薬を頼みにくい雰囲気で、夫はかなり我慢していたそうです。
そして、本当に我慢の出来ないような激しい頭痛の時だけ、看護師さんに申し出て、薬を飲んでいたそうです。
その時に処方されていたのは「カロナール」という薬で、1日総量20錠(4000mg)飲んでも大丈夫なくらい、強い薬ではなかったのですが・・・。
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/11/0a6a9e0cd8fe57b11f576c2923a3315e.jpg)
カロナール錠200(アセトアミノフェン Acetaminophen)
薬の使用適正使用協議会 https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=41728&tab=siori
減り続ける体重
入院したことで、それまでの不規則な生活とは一転しました。
食事は決まった時間に配膳され、ゆっくりと食べることが出来たようです。
しかし、食事は3食残さず食べているにもかかわらず、体重が減り続けているとのことでした。
夫はここ10年程、マラソンを趣味にしていたことで、体重は平均よりも少ない方でした。
しかも、4月からの約半年間は、月に100時間~200時間程度の時間外勤務による過酷な労働で、体重は3㎏程減っていました。
それにもかかわらず、さらに体重が減り続けている・・・。
![Pechin](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Pechin-05.png)
Pechin
いったい、夫の体に何が起きているの?
どうして良くならないの?
いつになったら良くなるの?
いつになったら家に帰って来られるの?
と、心配はつきないのでした。
子ども達の反応と行動
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/11/pexels-artem-podrez-7494477-1024x576.jpg)
救急搬送されたことを聞いた娘・Mizukiは、
![長女・Mizuki](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/MIzuki-student-02.png)
長女・Mizuki
パパ、いつか体を壊すんじゃないかって心配していたけど、救急車で運ばれるなんて、想像の斜め上をいってるわー!
びっくりしたー!!
と言いながらも、
![長女・Mizuki](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/MIzuki-student-02.png)
長女・Mizuki
大きな病気じゃなくて良かったね。
パパ、入院した方がゆっくり休めて、逆に良かったんじゃない?
と、私と同じことを感じていました。
息子Senは、当時は起立性調節障害が辛く、ほとんど寝たきりの状態でしたが、
![長男・セン](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Sen-01.png)
長男・セン
パパ、心配だね・・・。
早く良くなってほしいな・・。
と、ずっと心配していました。
数日経っても良くならない夫・・・。
見兼ねた子どもたちは、
パパの応援をしよう!
と言って、手紙を書いたり、直接会いに行ったりしました。
私と娘・Mizukiは、毎日のように病院に通い続けました。
体調の良い時には息子Senも一緒に病院に行きました。
ただ、その頃はコロナ禍で、着替えを渡すときにちょっとだけ私が顔を合わせるだけ。
子どもたちは全く面会できません。
娘も息子も、夫・Yukiharuが窓から顔を出してくれるのを、病院の外で遠くから見ながら電話で話しました。
![長女・Mizuki](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/MIzuki-student-01.png)
長女・Mizuki
パパ、無理しちゃだめだよ!
これは、ゆっくり休めってことだからね!!
![長男・セン](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Sen-02-1.png)
長男・セン
パパ、大丈夫?
早く良くなってね!
入院中に読む漫画、僕が選んだからね!
読めるとき、漫画読んで楽しんでね!!
なんて話をしながら、夫も子供たちも、お互いに元気をもらっているようでした。
考察 ~うつ病の悪化の原因~
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/11/pexels-lukas-296234-1024x678.jpg)
この時の夫は、うつ病が発症して、その症状がだんだん悪化していたのではないかと考えられます。
頭痛も、うつ病によるものであれば、検査で異常は見られません。
ましてや、うつ病の治療をしなければ症状は改善するわけがありません。
カロナールを飲んだとしても、対処療法でしかありません。
後に夫が話してくれたのですが、入院時、仕事の要件で夫の携帯に電話が掛かってきたり、LINEで連絡をとったりしていたそうです。
それだけではなく、毎日の体調を上司や先輩達に報告するよう言われ、毎日同じ職場の4人に体調報告しなければならない状況だったそうです。
体調が悪くて入院しているのに、体も心も休ませてはもらえてなかったようです。
常識的に考えて、職場として、あり得ない対応だったのではないでしょうか?
そんな夫の環境が、入院しているにもかかわらず、うつ病の悪化を招いたのではないかと考えられます。