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増える仕事、遅くなる帰宅時間
うつ病と診断されて1ヶ月を過ぎた頃から、帰宅時間が遅くなった夫・Yukiharu。
病気のことを職場に伝え、仕事量を配慮すると、上司から約束してもらっていたらしいのですが、
夫・Yukiharu
早く帰りたいのに、帰る直前になると、先輩から急に仕事を割り振られる・・・。
と言って、帰宅時刻は遅くなる一方でした・・・。
心療内科では、
医師
あのね・・・。
あなた、仕事が原因で病気になったんだから!
そんなに仕事しちゃダメだよ。
ホントに困った人だねぇ。
どうしてもしなきゃいけない仕事だけする!
重箱の隅を突っつくような細かい仕事はしないように!!
と、念を押されて、抗うつ薬も増薬になっていたとのことでした・・・。
さらに、抗うつ薬の増薬によって、
夫・Yukiharu
頭痛が酷い・・・。
吐き気がする・・・。
と言って、不調を訴えます。
夫・Yukiharu
仕事に行っても、文字が理解できない・・・。
だから、書類が読めなくて、仕事が進まない・・・。
人の喋っている言葉が、理解できない・・・。
何か言っているなぁ?
って聞きながら、所々理解できる単語で、相手が言いたいことを推測して、何とか仕事をしている・・・。
と、夫は言うのです。
Pechiko
んも~!!
いい加減にして!!
早く帰ってきて、しっかり休んで、早く身体を治して!!
と私は思うのですが、どうすることも出来ません。
そのまま、時は過ぎるのでした。
夫、寝たきりになる
相変わらず、夫・Yukiharuの仕事は忙しいようです。
7時過ぎに出勤。
帰宅時間は19時~20時頃。
昼の休憩時間も、ご飯を食べる10分~15分程度しかなく、あとは休みなく働くのだそうです・・・。
ほぼ休息・休憩なしの12時間以上労働。
さらに、休日は自宅に持ち帰りの仕事・・・。
夫・Yukiharu
体調が悪いけれど、以前のように日をまたいで仕事をしなくてよくなっただけ、まだいいよ・・・。
と、明らかな労働基準法を違反している職場を受け入れてしまっているようです・・・。
Pechiko
Yukiharuの職場、変・・・。
全員、おかしいんじゃないの?
とにかく、Yukiharuの体調が良くなりますように!
と思っていました。
そんな日々を過ごしすこと、さらに1ヶ月。
うつ病と診断されて約2ヶ月半が経ちました。
夫は、
夫・Yukiharu
「頭痛」「吐き気」「言葉が分からない」
の他にも、
「不眠」「微熱」も続くようになってきた・・・
と言うのです。
Pechiko
ちょっと、もう限界なんじゃないの・・・?
と思っていると、さすがに夫も限界を感じたらしく、
夫・Yukiharu
さすがにもうダメだ・・・。
今日は熱も高めだし、仕事休むことにする・・・。
と言って、職場に連絡し、病休でダウンしました。
その後、夫の携帯に職場の先輩から連絡が・・・。
夫は別室で電話に出て、何かを話しています。
夫・Yukiharu
はい。
はい・・・。
はい、すみません。
申し訳ありません・・・。
はい。
はい、気を付けます・・・。
はい、すみません・・・。
ええ。
はい・・・。
・・・・・・
漏れ聞こえる声・・・。
Pechiko
ええ~!?
病休で休んでいる夫に、何の連絡なの!?
ちょっと、どうなってるの~???
と思い、おもわず夫に、
Pechiko
大丈夫なの?
と聞きましたが、
夫・Yukiharu
う~ん・・・。
と言って、ベッドで寝込んでしまいました。
そして、そこから動かなくなってしまいました。
翌日、
夫・Yukiharu
ごめん、Pehiko、もうダメ・・・。
仕事も休む・・・。
職場に「休む」ってPechikoから連絡して。
と言ったきり、寝たきりで動きもせず、話もしません。
原因を考察 ~明らかなパワーハラスメント~
この時、夫に何が起きていたのか・・・?
夫はこの時期のことを、しばらくの間、話してはくれませんでした。
Pechiko
きっと話したくないのだろうし、もしかしたら思い出したくもないのかもしれない・・・
と思って、私からは何も聞かずに過ごしていました。
そして、きっと話したくなった時、自分から話してくれるだろうとも思っていました。
そしてある時、夫が不意に次のことを話し始めたのです。
- 夫の担当ではない仕事を、意図的にさせられていたこと
- 夫が病気だと分かっていて、敢えて仕事を増やされていたこと
- 病気で言葉が理解できないことを分かっていて、上司にはしなくてよいと言われている電話業務等を無理矢理させられていたこと
- そういったパワハラを夫に行う先輩が複数人いたこと
- 先輩や上司たちは、夫の異変に気付いており、夫に「大丈夫?」と声はかけるものの、パワハラを行っている夫の先輩には、直接注意や指導をしてこなかったこと
- パワハラはだんだんエスカレートしていき、夫が勤務を終えて帰ろうとした際、引き留めに来て「もっと仕事をやれ!」と言う旨の話を、長時間してきたこと
- 帰宅を引き留められた際に、夫は「病気で体調が悪くて、仕事はこれ以上できない」という旨の話をしたにもかかわらず、「そんなのみんな調子悪いに決まっているんだから、お前が体調悪いという言い訳なんか通じない」という旨の話をされたこと。そして耐えられなくなった夫は、逃げるように帰ってきたこと
- その翌勤務日に、夫が体調を崩して仕事を休む旨の連絡をした後、その先輩から電話が掛かってきて「俺の言っていること、分かっているよな!仕事をもっとやれよ!」と言った旨の話を延々とされたこと
- 夫は仕事に行こうとする気持ちはあったけれど、体が動かなくなってしまったこと
- その後は、職場でのいじめが、フラッシュバックとしてよみがえってきて,職場に足が向かなくなってしまったこと
夫は、職場でのいじめ・パワハラが原因で、うつ病を発症したのです。
夫は言います。
夫・Yukiharu
僕も、何度も死のうと思った。
でも、今も生きている。
それは、たまたま生きているだけで、いつ死んでいてもおかしくなかった。
病気になったり、死のうと思った原因は、職場でのいじめ・パワハラ・セクハラ!
僕は幸い生きていて、話が出来る口が残っている!
病気や死のうと思った原因が分からないとは言わせない!!
何度でも言うよ!
僕の病気や希死念慮は、職場でのいじめ・パワハラ・セクハラだ!!
夫は今、生きています。
これだけ、話が出来るようにも回復してきました。
さて、今後、夫がどのような経過を辿って回復したのか、少しずつ紹介していきます。
まだまだ人生山あり谷あり・・・
でも、夫が生きて話をしてくれるまで回復してくれて、良かった!!
Pechiko
だって、明石家さんまさんが言っていたもの!
夫が生きて、こうして一緒に生活できる今、家族は幸せですよ!