目次
まさか夫が・・・
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/11/pexels-pavel-danilyuk-6754163-1024x684.jpg)
その日は、校外学習で外に出ていました。
昼が近くなって学校に戻ると、職員室で教頭先生が電話を片手に、
![教頭先生](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/kyoutou-d-01.png)
教頭先生
Pechin先生、今、旦那さんの職場から電話がきているんだけど!
旦那さんが倒れて救急車で運ばれたって・・・。
と言って、電話を渡してきたのです。
電話の相手は、夫の上司。
思わず口から出た言葉は、
![Pechiko](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/woman-d-06.png)
Pechiko
夫の意識はあるんですか?
でした。
すぐに頭をよぎったのは、命にかかわるのか?
そして、意識があって話が出来るのか?
重症なのか、軽傷なのか・・・?
夫の職場の上司からは、
![夫の上司](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/man-komari-01-1.png)
夫の上司
意識はあります。
との返答。
それ以上のこと和何も分からず・・・。
まずは病院へ向かうことにしました。
![Pechiko](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Pechin-04-1.png)
Pechiko
とても冷静じゃいられない・・・。
車の運転も無理・・・。
タクシーに乗って病院に向かおう・・・。
急いでタクシーで病院へ。
病院へ向かう中、私は、気が気ではありませんでした。
![Pechiko](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Pechin-05.png)
Pechiko
Yukiharu(夫)は何があって倒れたの?
命にかかわることなの?
今後、これまで通りに日常生活を送れるの?
・・・・・・
何も情報がないまま、夫の容体だけが気になります・・・。
でも私が何を考えても、何も変わりません・・・。
病院へ向かう道中、私は只々涙をこらえること、冷静さを保つことで必死でした。
脳神経外科 脳の検査をした結果・・・
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/11/pexels-jonathan-meyer-668298-1024x678.jpg)
病院に着くと、案内さらえた脳神経外科へ直行しました。
そこには夫の上司がいて、病院へ運ばれた経緯について聞きました。
![夫の上司](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/man-komari-01-1.png)
夫の上司
職場で急に頭を抱えて動かなくなりました。
強い頭痛がすると本人が言っていたので、別室に運び、すぐに横になって、しばらく休ませました。
20分程様子を見ましたが、回復する様子が見られなかったので、救急車を呼んで、救急搬送しました。
今は検査中です。
という旨を伝えられました。
その後、救急外来の診察室に通され、医師からも説明がありました。
医師からは、
![医師](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/doctor-d-02.png)
医師
旦那さんは、強い頭痛を訴えているので、脳の検査をしています。
結果が出ましたらすぐにお伝えします。
と伝えられました。
その時に思ったことは、
![Pechiko](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Pechin-05.png)
Pechiko
だって、働き過ぎだし、ほとんど寝てないもの・・・。
![Pechiko](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Pechin-04-1.png)
Pechiko
昨日だって、夫・Yukiharuが帰ってきたのは、結局朝方4時過ぎ・・・。
睡眠時間だって1時間くらいしかなく、早朝に出勤していた・・・。
休日だって、職場に行くか、家で持ち帰りの仕事をしていて休んでいない・・・。
今年度に入ってからそんな日がずっと続いていたから、こんなことに・・・。
と考えながら、夫・Yukiharuが無事である事を、ただただ祈りながら待ちました。
待っている間というのは、人間、嫌なことが頭をよぎるものです。
![Pechiko](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Pechin-05.png)
Pechiko
Yukiharuのお爺ちゃん・お婆ちゃん、脳の病気で亡くなっているからなぁ・・・。
Yukiharuも、脳卒中・くも膜下出血の可能性があるかも・・・。
いや、そんなことを考えちゃダメ!
でも、ここ最近の休みなく働き過ぎな生活を考えると、いつそんな病気になってもおかしくない・・・
Yukiharu・・・
お願い、無事でいて!
と不安に襲われながらも、ひたすら無事を祈るばかりでした。
病院に到着してから約1時間程経ち、夫の検査が終わりました。
医師からは、
![医師](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/doctor-d-03.png)
医師
脳の検査をした結果、異常は見つかりませんでした。
本人の話から、過労と睡眠不足が原因で、頭痛が起きているのだと考えられます。
入院してもらい、頭痛の症状が治まれば退院できます。
おそらく数日間の入院になるかと思われます。
と説明がありました。
まずは、脳に異常が見つからなかったことに安心しました。
そして、数日間の入院になるものの、
![Pechin](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Pechin-05.png)
Pechin
夫が仕事から離れて休めることも、逆に良かったのかも・・・
と思う自分がいました。
夫は、
![夫・Yukiharu](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Yukiharu-01-1.png)
夫・Yukiharu
あまりの頭痛で、死を覚悟したよ・・・。
ほら、僕のお爺ちゃんも、お婆ちゃんも、どちらも脳の病気で死んじゃったから・・・。
と、思っていたこと話し、
![夫・Yukiharu](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Yukiharu-01-1.png)
夫・Yukiharu
ごめんね・・・。
心配かけたね・・・。
迷惑かけちゃうね・・・。
と少し喋ると、また意識を失うように寝てしまいました。
これが、夫の長い闘病生活の始まりになるとは、思ってもみませんでした。
考察 ~うつ病の初期症状?~
![](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/10/pexels-andrea-piacquadio-3778964-1024x683.jpg)
後々考えると、夫のこの頭痛で倒れたのは、うつ病の初期症状であったと考えられます。
夫はそれまでの約20年間、小学校の教員として働いていました。
それが4月に職場が変わり、それまで務めていた教育現場とは全く違う事務職員。
ずっと同じ場所でパソコンに向かい、毎月100時間~200時間の時間外勤務が続いていました。
それ以外にも、休日にも自宅に仕事を持ち帰り、朝から晩までパソコンで仕事を続けていました。
夫はずっと
![夫・Yukiharu](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Yukiharu-01-1.png)
夫・Yukiharu
疲れた~。
眠たい・・・。
ゆっくり寝たい・・・。
仕事をしなくていい日が欲しい。
1日でいいから、ゆっくり休みたい・・・。
と言っていました。
そして、朝の検温でもいつも微熱が続いていました。
体調についても、
![夫・Yukiharu](https://intractable-disease-family.com/wp-content/uploads/2022/09/Yukiharu-01-1.png)
夫・Yukiharu
吐き気がする。
腹痛も・・・。
最近、頭痛も続いていておかしいんだ。
僕、普段は頭痛を感じないから、頭痛がする時は、結構調子が悪い時なんだよね。
と、明らかに本人が体調不良を自覚していました。
この時、すでにうつ病の初期症状が見られていたのです。
このような症状が見られた時には、しっかりと休んで体調を整えなくてはいけません。
また、周囲が気付き、本人を休ませる必要もあります。
なぜ、夫が休まなかったのか・・・。
休めなかったのか・・・。
私を含め、周囲が本人を休ませることが出来なかった理由については、今後の発信をお読みください。