線維筋痛症 ~夫の症状について~
線維筋痛症と診断を受けている夫・Yukiharu。
夫の症状について、簡単に紹介します。
夫・Yukiharu
夫・Yukiharuは、「線維筋痛症」を発症後、診断を受け、本格的な治療が始まるまで1年6ヶ月もの時間がかかりました。
では、夫の線維筋痛症は、どのような症状なのでしょうか?
夫に聞いてみると、次のような症状が挙げられました。
- 全身の筋肉・関節の激痛
- 倦怠感
- 無気力
- 頭痛
- めまい
- 痛みによる不眠
- 全身のこわばり
- 気持ちの落ち込み
- 微熱が続く
- 記憶力の低下
- 集中力の低下
Pechiko
ねぇねぇYukiharu、
症状について、もう少し具体的に教えてくれる?
夫・Yukiharu
上に挙げられるのは、治療前の症状なんだ!
治療を始めてから、どの症状も和らいできているんだ。
その中でも、治療前の全身の痛みは、半端なく痛かったよ・・・
Pechiko
例えるなら、どんな感じだったの?
夫・Yukiharu
正直、思い出したくもないけれど・・・
全身の筋肉・関節の中に、鋭いガラス片が散らばっていて、動かなくても痛いんだけれど、動くとそれが突き刺さって、体が痺れてくるような痛みかなぁ・・・
足音等の衝撃も、体に響いて痛いんだよ!
夜、寝ているときにも、掛け布団の重さが痛くて、目が覚めてしまうくらい痛かったなぁ・・・
Pechiko
そうだった!
夜中、目を覚まして
「痛い~!」
って、唸っていたよね・・・
今の痛みはどうなの?
夫・Yukiharu
治療を始めてから、どの症状も和らいできているんだ。
その日によって大きく波はあるけれど、大分楽になってきているよ!
と、症状の改善が見られる夫・Yukiharu。
では、どのような治療を行ってきたのかを紹介します。
線維筋痛症 ~夫の病歴と服薬について~
医師によると、夫・Yukiharuの線維筋痛症は、過労と寝不足が原因で、職場で倒れて救急搬送された時から線維筋痛症と診断されるとのことでした。
頭痛について
最初の症状は頭痛。
脳神経外科に救急搬送され、緊張型頭痛と診断されました。
緊張型頭痛には、カロナール、ボルタレン、デパス、葛根湯が処方されました。
カロナール錠200
(アセトアミノフェン Acetaminophen)
吐き気、めまい、倦怠感等について
その後、自律神経失調症の疑いで心療内科へ。
心療内科では、身体表現性障害と診断されました。
身体表現性障害には、ソラナックス、デパスが処方されました。
その後、心療内科でうつ病と診断されました。
うつ病には、イフェクサー、レスリンが処方されました。
イフェクサーSRカプセル37.5mg
(ベンラファキシン塩酸塩 Venlafaxine hydrochloride)
不眠症状について
その後、不眠症状が出現しました。
不眠症状には、レンドルミンが処方され、効き目が薄くなってきたときには、マイスリー、サイレース、ハルシオン、デエビゴ等をその時の状況に合わせて処方されてきました。
初期の痛みについて
その後、体の痛みを感じて整形外科へ。
関節リウマチと診断されました。
また、全身疼痛については薬の処方はありましたが、「線維筋痛症」の診断はされませんでした。
痛みや炎症を抑えるために、リマチル、オステラック、プレドニゾロン、サインバルタを処方されました。
オステラック錠200
(エトドラク Etodolac)
サインバルタカプセル30mg
(デュロキセチン塩酸塩 Duloxetine hydrochloride)
その後、関節リウマチと全身疼痛で医大病院に転院。
医大病院では、メトトレキサート、フォリアミンが処方されました。
線維筋痛症の痛みについて
医大病院に数ヶ月間通院が続き、全身疼痛の原因が
線維筋痛症
と診断されました。
医大病院では、プレガバリンが処方されました。
また、医大病院の医師から、心療内科の医師にデュロキセチンの処方を継続するよう要請するなど、連携が図られるようになりました。
プレガバリンは、最初は朝晩75mgずつ、一日に150mgの服薬から始まりました。
一定期間後に、朝晩150mgずつ、一日に300mgに増薬となりました。
さらに一定期間後、朝晩225mgずつ、一日に450mgに増薬となりました。
Pechiko
ねぇ、Yukiharu・・・
線維筋痛症には、どの薬の効果を感じるの?
夫・Yukiharu
体の激痛に効いているって感じるのは、主に2つ!
デュロキセチン
プレガバリン
この2つで、全身の痛みは、大分和らいでいるように感じるよ!
この
「デュロキセチン(サインバルタ)」
「プレガバリン(リリカ)」
が、線維筋痛症に用いられることの多い薬なのだそうです。
『線維筋痛症診療ガイドライン 2017』(日本医事新報社)という本を見てみると・・・
「デュロキセチン(サインバルタ)」と「プレガバリン(リリカ)」は、どちらもエビデンスレベルが「A」となっており、効き目が高いことが分かっています。
また、日本で線維筋痛症の治療を受ける際、「デュロキセチン(サインバルタ)」と「プレガバリン(リリカ)」は保険適用となっている薬なので、処方されることも多いようです。
線維筋痛症 ~漢方薬について~
Pechiko
あれ?
最近、漢方薬も処方してもらったって言ってなかった?
夫・Yukiharu
あっ、そうそう!
足の冷えや痺れ、痛みが継続していることを医師に伝え、副作用の少ない漢方薬があれば処方して欲しいと伝えたんだ!
当帰芍薬散
を処方されたよ!
Pechiko
これだけ沢山の薬を服薬してきたんだねぇ・・・
回復傾向なのは嬉しいな!
夫・Yukiharu
そうだね!
僕も、痛みが和らいできているのは嬉しいよ!!
でも、実は薬の服用で、副作用で悩んでもいるんだ・・・
Pechiko
そうだった!
毎日、しんどそうだものね・・・
今回は、夫の処方されている薬を紹介し、治療の様子をお伝えしました。
次回は、服薬による夫の副作用と対処法、服薬以外の治療についても紹介する予定です。