目次
入院中の誕生日
入院中の夫の容態
夫・Yukiharu
過労と強いストレスによって、職場で倒れて緊急搬送された夫・Yukiharu
結局、夫・Yukiharuの頭痛は続きました。
医師からの、
医師
数日間ので退院できるでしょう。
という見通しも空しく、数日どころか1週間経っても退院できません。
断続的に締め付けられるような頭痛に襲われていたとのことでした。
また、めまいや吐き気も治まらないどころか、その症状はだんだん酷くなってきたようです・・・。
入院中に誕生日を迎えた夫
入院して間もない頃、子どもたちは、
長女・Mizuki
パパ、もうすぐ誕生日なのに、入院しちゃうなんてね・・・
でも、数日で退院ってお医者さんに言われているなら、誕生日にはお家でお祝い出来るよね!
長男・セン
パパの誕生日は、お家でパーティしようね!
誕生日のお祝いと、退院のお祝いだね!!
パパ、早く退院できるといいね!
と言っていたのですが、いつまで経っても退院にならない夫に対して、
長女・Mizuki
パパ、いつまで経っても帰ってこないね・・・。
まだ退院できないの?
もう誕生日になっちゃうよ・・・
長男・Sen
パパの誕生日、お家でパーティ出来なさそうだね・・・
このまま病院で誕生日になっちゃうのかな・・・?
と言い始め・・・
結局、夫は、入院中に誕生日を迎えることになりました。
誕生日当日、娘・Mizukiと息子・Senは、
Mizuki&Sen
パパの好きなチョコレートのケーキを買って持っていく!
と言って、病院へ向かう途中にスーパーに行き、ケーキ選びを始めました。
「こっちの方が美味しそう。」
とか
「あっちの方が、パパ、喜ぶんじゃない?」
とかと言いながら、2人で相談して、チョコレートのカップケーキを購入しました。
そして、事前に書いていた手紙をケーキに添えて、プレゼントできるよう紙袋に入れました。
コロナ禍ということもあり、面会制限が設けられていたため、顔を合わせたのはプレゼントを渡す程度だけ・・・。
それでも、子ども達は間近でパパと顔を合わせるのは久しぶり!!
とっても嬉しそうに、
長女・Mizuki
パパ、お誕生日おめでとう!
まさか、こんなに長く入院するとは思っていなかったよ・・・。
退院したら誕生日のお祝いし直そうね!
長男・セン
パパ、誕生日おめでとう!
パパの好きなチョコレートのケーキを選んだよ!
ケーキ食べて、元気になって、早く退院してね!!
と言って、ケーキと手紙のプレゼントをしていました。
夫も、
夫・Yukiharu
わざわざ病院まで来てくれてありがとう!
ケーキと手紙、嬉しいな!!
後で病室で、有り難くいただくね。
と嬉しそう!!
私も、
Pechiko
家族みんなでゆっくりお祝い出来ないのは残念だけど、逆に忘れられない誕生日になるね・・・
退院したら、もう一度お祝いし直そうね!!
と伝え、すぐに病院を離れました。
その後は、いつも通りパパが病室から顔を見せてくれるのを眺め、病院の外から電話でお話。
子ども達と夫の近況報告をお互いに話して、病院からサヨナラしました。
ちょっと寂しい誕生日になったけれど、夫・Yukiharuも嬉しそうにしていました。
Yukiharuの誕生日、みんなでお祝いできて良かった!
ただ、検査では異常なしと言われている中、いつまで体調不良が続くのだろう・・・、と不安に思う気持ちも拭えないのでした。
やっと退院、でも・・・
夫・Yukiharuは、いつまでも続く頭痛に疑問を持ち、医師に病名を尋ねてみました。
すると、
医師
緊張型頭痛ですね
と診断されたそうです。
そして、入院して1週間が過ぎた頃からは、
医師
脳の機能的には問題がないので、大丈夫ですよ。
そろそろ、良くなってきたんじゃないですか?
と、回診の度に言われ続けたそうで、だんだん病院にも居づらくなってきたとのことでした。
頭痛の症状は、入院当初に比べると確かに少し軽くなったこともあり、10日目に、
夫・Yukiharu
入院当初に比べると、頭の痛みが良くなってきた気がします・・・。
と医師に伝えたそうで、翌日に退院することがあっさりと決まりました。
完全回復したわけではなかったけれど、思ったよりも長くなった入院だったので、退院が決まったことは、夫も嬉しかったそうです。
退院日には、私と娘、息子で車で迎えに行き、帰りの車中で、家族全員が揃ったことを喜び合いました。
そして次の日には、退院祝いとちょっと遅くなった誕生日のお祝いを兼ねて、みんなでケーキを食べたりして、楽しい時間を過ごしました。
しかし、夫・Yukiharuは、退院後、病院から処方された痛み止めを継続して飲むようになっていました。
そしてその薬を飲んでも、
夫・Yukiharu
頭が痛い・・・
と言い続けるのです・・・。
これまで、薬を飲むことなんて、ほとんどなかった人なのに・・・。
退院した喜びよりも、そんな夫の姿に、私の不安は大きくなるのでした。
考察 ~なぜ夫のうつ病が悪化し続けたのか~
夫のうつ病が悪化し続けた原因・・・。
それは職場からの仕事の連絡が継続していたことだと考えられます。
入院した直後、上司や先輩が病院にお見舞いに来てくれていたそうです。
ただ、コロナ禍ということもあり、病院も度重なるお見舞いに対処せざるを得なくなったようで、
外部の方が尋ねてくるの、もうやめていただけますか?
と上司の前で夫が怒られてしまったようです・・・。
そして、そんな夫に対して、
何度も訪ねてきてしまって、逆に悪いことしたね・・・
もう、直接訪ねてこないように気を付けるね。
もし、何か仕事のこと等で気になることや心配があったら、連絡するのは私に一本化してもらえるかな?
いろいろな職員に連絡していると聞いたから・・・。
と話してくれたそうです。
夫も、
夫・Yukiharu
やっと、仕事のことで細かい連絡を取らなくて済むんだ・・・
良かった・・・
これで、安心して体も心も休める!
と思ったそうです。
しかし、夫の上司からの
「仕事の連絡があれば、私に一本化するように。」
という指示にもかかわらず、夫の先輩からは構わず電話が続いたり、体調について毎日報告するよう強要されたりしていたそうです。
夫・Yukiharu
え?
仕事の件、一本化の話はどうなったの?
この先輩、
「上司にばれないように、別室から電話してるから!」
とかって言ってるけど、ちょっと意味分からない・・・
上司にばれたらまずいって、自分で理解した上で電話してきてるんだよね・・・
夫はそう思いながらも、先輩からの度重なる電話は断れなかったそう・・・
そして夫の誕生日の夜には、誕生日のお祝いと称して、急に病院を訪ねてきて、
「心配しなくていいから、代わりに仕事進めてるから。あの仕事はね・・・」
と、仕事の進捗状況の話を聞かされたそうです・・・。
おそらく、夫に対する嫌がらせを続けていたのだと思います。
それも、上司にバレないように、「先輩から後輩への指導」という名の陰湿な嫌がらせが・・・。
この時の夫は、うつ病の症状が悪化していた時期なのではないかと考えられます。
外からは、入院して体も心も休めているように見えていました。
だって、妻の私でも、そんな事情は知らなかったから・・・。
そういった状況の中で、夫のうつ病はだんだんと悪化していったのだと考えられます。
少しずつ、少しずつ・・・